人生にエンドロールを

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スタートアップの共同創業者を選ぶ際に大事にしたい4つの質問

一般的にスタートアップには共同創業者がいる方が良いと言われます。

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共同創業者がいる(いた)会社といえば、有名どころだとMicrosoft, Apple, Google, Facebook, Airbnbなどがそうですし、日本でもGREE, コロプラ, DeNAなども挙げられますね。

共同創業が是とされている背景はシンプルで、社長と同じ目線で事業を推し進めようとする人がいることは、スタートアップに必要な膨大な情報処理→意思決定の速度を引き上げるための大事な基盤になるからです。何より、かなりの頻度で死にたくなるのでそういう時に支えあえるところも素敵です。本当に。

なぜ共同創業が良いのかについては、下記のスライドシェアを見ると良くわかるのでご参考までに。

共同創業者がいることはあらゆる場面において圧倒的な武器になります。その反面、創業時のチームというのは再編することが非常に難しく、スタートアップが失敗に終わる最大の原因がチームにあることもまた事実です。

だからこそ、共同創業者選びは社長として最初に取り組むべき重要な仕事です。

弊社ENDROLLは現在の共同創業者の三人でやれることが前提で創業したので、創業時はこのトピックについて考える時間をあまり取りませんでした。それができる僕の環境はきっと恵まれていたのだと思います。

今回は、創業してから今日までの経験を振り返って思う共同創業者選びにおいて重要な観点をまとめてみましたので、お役に立てれば幸いです。

 

プロダクトが変わっても機能するチームだろうか

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スタートアップはアイデアと共に始まることが多いと思います。もちろんそのプロダクトを片手に未来を切り開いていく覚悟を誰もが持っていますが、当初は出会い系サービスであったYoutube動画共有サイトへと転じたように、スタートアップのプロダクトはピボットを重ねるものです。

創業者がプロダクトの専門性を持っていることは非常に大きな強みであることは間違いありませんが、ピボットをした時に全く機能しなくなってしまうメンバーは避けた方が良いかも知れません。できることであれば、ビジネスにしてもエンジニアリングにしても、ある程度汎用的に取り組めるだけの基礎力が高いメンバーを選ぶことをおすすめします。

また、共感の軸がプロダクトではなく創りたい未来などの抽象的なレイヤーにあることも重要ですね。最終的な目的に対する解像度が同じチームなら、登り方に関しては柔軟に変更ができることでしょうから。

 

何よりも進化することに優れたチームだろうか

f:id:Maetake:20180807105741j:plainスタートアップはジャイアントキリング以外の生き方を知りません。優れたアイデアだけでは勝ち上がることはできず、競合他社には想像できないような速度で成長を遂げるからこそ市場を切り拓くことができます。

今どれだけスキルがあるとか、どれだけのキャリアを積んできたかに創業者の本質はなく、どれだけの速度で成長を遂げてきてここにいるのかを推し量ることが重要です。会社の天井は経営者が決めるとよく言いますが、それが真なのであればスタートアップの成長曲線に比例する形で進化をするチームであらねばならないということです。

未来を見た時に誰よりも成長している姿が描けるメンバーが近くにいるのであれば、その人はきっと口説くべき人材なのだと思います。

 

「何でもできそうな時期」を越えても前を向けるチームだろうか

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これ、僕たちも気をつけなければならないのですが、そもそも創業期や事業がうまく回っているような時期に問題はあまり起きないんですよね。特に創業期にスタートアップに立ち込める「何でもできる感」は魔法のようで、どんなハードワークにも耐えることができます。一方で、現実的にキャッシュフローが作れない時期、調達ができない時期が長く続くとこの魔法はきっと解けてしまいます。

美味しいご飯も食べられない、休みも取れない、趣味にも時間を割けない。そんな現実の中でも前を向ける人は、世界にも数えるほどしかいないのではないのでしょうか。それに耐えられるだけ未来に強いこだわりをもっているかも大事ですが、過去の経験からレジリエンスを測ることも重要です。

そして、口説きたいメンバーがそういった理由を持っていないのであれば、彼らを本気にさせるのもまた創業社長の仕事です。

 

衝突を乗り越えられる理由があるチームだろうか

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共同創業者が会社に対しての目線を同じ高さであるほど、衝突する回数は増えます。全員にとって唯一無二の自分が立ち上げた会社になるのだから当然です。右脳でも左脳でも衝突を何度も繰り返します。先に述べたように、創業メンバーが欠けるということは会社にとってとても大きな損害であるため、衝突がチームに致命的で修復不可能な亀裂が入ってしまうことを恐れて衝突ができなくなることもあるでしょう。

しかしそれでは会社は良い方向に進まない。だからこそ何度ぶつかってもこのチームは大丈夫だと思える理由を持つことは本当に大切です。気の知れた友人で人として大好きだとか、長年仕事を一緒にしてきて任せられる強さを理解しているだとか、いくつかパターンはありますが、創業者と衝突をする未来を想像して、それでも前を向いている明日が見えるのであればそれはきっと最高のパートナーです。

 

まとめ等

この4つの質問がこれから起業される方、今まさにチームを作っている方にとって少しでも気付きのあるものになれば幸いです。仲間探し、楽しいですよね!

 

ちなみに弊社ENDROLLは、学生時代から公私を共にした友人と創業しました。エンタメ業界という意味ではよそ者が集まっていますが、各々が自分の領域の中でチャレンジを繰り返して成長を重ねている良いチームだと自信を持って言えます。

とはいえ現時点を見ると未熟者の集まりであることに変わりはないため、自分たちの未来を楽しみにしつつ、今後さらに良いチームになれるよう初期から文化作りにも力を注いでいます。

弊社は絶賛採用活動中でして、もし少しでも興味を持ってくださる方がいれば、下記フォームより気軽にご連絡ください!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた!